2024.08.6
日本での「ステーキ」
本国の”ステーキ”は”鉄板焼きステーキ”カテゴリとしては非常に速いスピードで広がりを見せましたが、
テーブルでナイフフォークを用いお皿の上で食べるいわゆるオーソドックスな海外のようなステーキハウス店としての広がりは
ファミリーレストランのような業態では広がりはあるものの、黒毛和牛、銘柄牛の本格ステーキという店は鉄板焼きのような広がりは比べると随分と少なく、食材の単価も高級になり、サービスの特殊さも相まり一家相伝というような展開でしか広まらないような業態ではあります。
おそらく肉の仕入れ、状態、焼き、お客様、店主、プレゼンテーション、サービススタッフ、土地、立地、更には職人気質な店が多く人づきあい、店づきあいはそこまでせずという店も多く、商売の感覚、・・等、各々接合店舗等ありもしましたら、
ポリシーもあるでしょうしお互い称えあいをしたり出来なければなかなかシビアな世界ではあります。
あらゆる要素が揃って飲食店は続ける事が出来るという中、何年と続ける事そして次世代につなげる事、
時代に合わせ変化させること。牛の作りの違いに対応出来る店か、仕入れ先の状況も安定するかという事も考えなければならず、それらの流れに順応出来るか等、色々含めステーキ店はのれん分けも他のジャンルより少し難しいように思えます。
ステーキで長年営業を続け、現存する店は(味、焼き、仕入れ、提供方法等)色々な事に特化した店であるといえます。
この数年でも数々のステーキの名店が兵庫県でも閉店していっています。
日本では鉄板焼き、フライパンのオーブン焼きのステーキ店の違いが世間的にあまりシッカリと分け隔てがされておらず
(炭焼き、炭窯焼きに至っては備長炭などの燃材の高価さも相まってほぼ認知されていません。)違いが分かっていないという方(料理人であっても)が圧倒的に多い為、
いろいろな意味で炭焼きのステーキハウスは他業種より参入障壁も高いため中々増える事も少ないのかもしれません。
”神戸ビーフのステーキ”
一度でも「良い店で極上の神戸ビーフを私は食べた」と言いたいものです。味見はありますが私もこの仕事をするまでそのように思っていました。
皆様一度きりかもしれませんし、七年間毎年同じ日に必ずいらっしゃる方もおられます。
いつご来店頂いても皆様に本格的な〈これぞ神戸ビーフステーキ〉というものを、
私は人生一度きりかもしれない機会に神戸牛の美味しさをお客様の味覚に印象を残させて頂けましたらと思っています。
今年は店の中でも色々変化もありますが、日々営業を行い応援して下さるお客様が変わらず日々来店くださいます。
そして良い仲間にも恵まれており日々支えとなってくれております。
まだまだこれからも引き締めて自分の思い残す事なくお店を作っていくようにします。